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スライスサーブの打ち方と試合での活用法!中級者向け!

テニス上級者の技術

中級者同士の試合では、経験上、スピンサーブの方がリターンし難いです。中級者であまりスピンサーブを試合で使えるほどマスターしている人が少なく、スピンサーブのリターンに慣れていない人が多いからです。

反対にスライスサーブを打つ人が多く、リターンも慣れていますので、(中級レベルで)多少スピードがあるサーブでもフォア側のそれほど厳しくないところに入ると、タイミングを合わされて速いリターンを打たれることがあります。

このような経験が増えると、「スライスサーブは有効ではないのか?」という疑問も出てきます。結論から言えば、スライスサーブをもっと磨き上げて極める(?)ことができますし、中級レベルのスライスサーブでも使い方でもっと有効に使うことができます。以下に紹介します。

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テニスの上級者の技術!中級からレベルアップするために!

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スライスサーブの打ち方!中級者向け

初級者が最初にサーブの練習をする時は、山なりのフラットサーブを練習することが多いです。そして次にスライスサーブの練習をするのが一般的です。そのため中級者ならば、ほとんどの人がスライスサーブを打てるでしょう。

しかし、ロジャー・フェデラーの打つスライスサーブと中級者の打つスライスサーブは、同じスライスサーブでも次元の違う別物であることは言うまでもありません。そこまでの違いでなくても、テニススクールの中級者と上級者のスライスサーブにも違いはありますし、中級者の中でもスライスサーブが上手い人とそうではない人の差はあります。

そのようなスライスサーブの「質(クオリティ)」の差に気がつくことが、スライスサーブ上達への近道です。中級者ならば伸びしろはたくさんありますし、ちょっとした修正をするだけでスライスサーブをレベルアップできます。周囲のスライスサーブの上手い人、スライスサーブの動画などを観てみましょう。

中級者によくある発展途上のスライスサーブの例は、例えば以下のようなものです。

1.スピードは遅く、回転量が多く、軌道が安定せず、フォルトが多いスライスサーブ

2.スピードが遅く、回転量も少なく、入れるだけのサーブ

3.(中級レベルとしては)スピードは速いけれども、回転量が少ないサーブ

これらの状況から脱却してさらにレベルアップするには、再度基本から点検し、修正していくとよいでしょう。さらに解説します。

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スライスサーブの打ち方!基本を再確認!

サーブのグリップは、コンチネンタルグリップが基本です。そこからバックハンドイースタン程度まで薄く握るグリップもありでしょう。特にスライスサーブとスピンサーブの両方を同じグリップで打ち分ける選手は、薄いグリップの方が打ちやすい場合もあります。

前述の「スピードは遅く、回転量が多く、軌道が安定せず、フォルトが多いスライスサーブ」の場合、原因はインパクトが薄く当たりすぎていることです。いわゆる「皮むき」的な打ち方になっていることも多いです。

修正方法としては、まずフラットサーブを打ってみましょう(*素振りだけでも構いません)。その時にプロネーション(回内)を使えていることを確認します。次にプロネーションを使うタイミングを遅らせて、インパクトでラケットがボールに対して斜めに当たるようにします。これが本来のスライスサーブのインパクトです。

ラケット面が斜めに入れば、(右利きの場合)ボールの右側に当たるようになるでしょう。ラケット面の傾きをさらに大きくするなどして、ボールの回転量、飛び方の違いを確認してみましょう。

次にボールが飛ぶ方向です。ラケット面が斜めになってボールと当たっているので、打ったボールはフラットサーブよりも左に飛ぶはずです(*そうでなければフラットに当たっているでしょう)。方向を調節するために、スイング(腕を振る)方向をもっと右にしましょう。

このような作業により、ボールにスライス回転をかけながら、狙った方向にボールが飛ぶように修正します。いわゆる「皮むき」的な打ち方とは、プロネーションを使わずに、りんごの皮むきのようにボールの表面をこするような打ち方です。前述のように、プロネーションを使ったフラットサーブの打ち方を基準に、そこからプロネーションを使うタイミング遅らせてインパクトするようにすれば、もっと厚い当たりになり、スピードと回転量が両立できるでしょう。

ちなみにスイング方向を右へ修正し、プロネーションを使うタイミングを遅らせることに失敗してフラットに当たってしまうと、ボールはスイング方向飛びます。ダブルスでアドサイドからサーブを打つ時に失敗すると、味方前衛にぶつけてしまう可能性がありますので注意しましょう。

「スピードが遅く、回転量も少なく、入れるだけのサーブ」の場合も、確認すべき基本は同じです。しっかり腕を振って、ボールの横をこするというよりは「打つ」「ラケットをぶつける」というイメージで打つと良いでしょう。しっかり回転をかけることにより、スピードを上げても入るようになります。

「(中級レベルとしては)スピードは速いけれども、回転量が少ないサーブ」についてですが、自分の持ち玉としてこのようなサーブが打てるということは悪くないです。しかし、ボールへのラケット面の当て方を調節して回転量をコントロールするセンスを磨くことができているか、フォルトの確率が高くないかなどの点が気になります。

前述のようなスイング方向とインパクトでのラケット面の角度を調節して、回転量とボールの飛ぶ方向が変わることを確認しましょう。それにより、回転量とスピードのバランスで、確率良く入る自分のサーブを決めていきましょう。


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スライスサーブの打ち方!戦術編

冒頭で述べましたように、中級レベルでそれなりにスピードがあるスライスサーブは、フォア側のそれほど厳しくないコースにに来ると案外タイミング合わせやすかったりします。しかし、トッププロのような180km/h以上のサーブを目指すのは現実的ではありませんし、一般レベルならばそこまでの高速サーブでなくても十分に戦えます。以下のようなポイントに着目して使い方を工夫しましょう。

サービスエースを狙わない

トッププロではサーバーが有利であることはさまざまな分析から明らかです。それためサービスのポイント取得率が、勝率と大きく関係し、特にセカンドサービスのポイント取得率が重要です。ところが、中級レベルの試合の場合、リターンできないほど威力のあるスライスサーブが打つ人はほとんどいません。したがって、考え方として、「サービスエースを狙わない」方が良いです。

中級者でよくある失敗は、サーブの威力を高めようとしてフォルトが増えたり、サーブを打つことのみに意識が集中して、打ち終わった後に動きが止まり、リターンに対応できないというパターンです。サービスエースを狙わないということは、必ずリターンが来ると予測することになりますので、これらの失敗を防ぐ効果があります。

基本戦略として、「相手に良いリターンをさせず、甘いリターンを打たせてそれを攻撃する」ことを意識すれば、如何にして相手のリターンを難しくするかということと、甘いリターンを見逃さずに攻めていけるでしょう。

有効なスライスサーブを練習する

前述の方法で、自分なりにスピードと回転量のバランスをとって確率良く入れられるスライスサーブを打てるようになったら、それを打つコースを考えましょう。もっとも威力があるのが、デュースサイドのワイドに切れていくスライスサーブです。最初はサービスボックスのコーナー付近を狙いましょう。さらにサービスボックスのサイドラインを横切るコースも打てれば効果が高いです。

アドサイドではセンター方向で左に曲がっていくように打てれば、リターナーからは逃げていくサーブになりますので有効です。

これらのコースに打つことで、相手のバック側に打つスライスサーブも活きてきます。中級レベルの試合では、バックハンドが苦手な人が多いため、サーブもバック側を狙うことが多くなるのですが、あまりスピードがないと回り込まれてフォアハンドで打たれてしまうことがあります。しかし、しっかりとワイドに切れていくサーブを混ぜられれば、簡単に回り込むことができなくなり、バックハンドでリターンさせられます。

ある程度のスピードと回転量があるスライスサーブならば、相手の少しバック寄りからボディへいくコースも有効です。このコースは、多少コントロールミスをしても、左右方向へフォルトとなる確率が低いので、試合の序盤などで使うのも良いでしょう。

このようにコースを散らすことで、相手に簡単にサーブを予測できなくすることができますので、実践しましょう。

スライスサーブのバリエーションを増やす

スライスサーブのコースを散らすことの他に、スライスサーブのスピードと回転量のバリエーションを増やすことで、リターンを打ち難くすることができます。冒頭に述べたようなタイミングを合わされて強烈なリターンが来るのは、相手が予測していたスピード、曲がり方、バウンドの高さ、コースであったためです。つまり、これらのいくつかで相手の予測をはずせれば、ミスを誘うことができます。

ちなみに中級者の場合、「予測する」というほど緻密に考えてなく、なんとなくいつも練習しているようなサーブのイメージで漠然と待っている場合もあります。それでも試合が進行していくと、徐々によく来るサービスのイメージが頭にインプットされていくでしょう。

それなりにスピードがあるサーブを打ったのに、しっかりスイングして良いリターンをされた場合は、同じコースにスピードを落として短いサーブを打つとタイミングがずれて前にバランスを崩しながらリターンを打つことがあります。このように緩急も案外有効ですので、繰り返し同じスピード・回転量のスライスサーブを打たないようにしましょう。

スライスサーブは、バウンドの仕方も重要です。ボールの横を打つ、右上を打つなど、打つ場所を変えるだけでも軌道やバウンドの高さも変わりますので、意識して球種を増やすと良いでしょう。

まとめ

スライスサーブの打ち方と試合での活用方法について紹介しました。ボールの回転のかけ方をのセンスを磨くことで、スライスサーブの可能性が広がります!

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