サーブやストロークで相手を押し込んだ時に、ゆるく高いロブが返ってくることがあります。
上級者ならば、これをしっかり打ち込んでいけるのですが、中級者では案外これを打ち込むのが苦手で、同じようなゆるいロブで返してしまうことがあります。
せっかく相手を追い込んで、ゆるいボールを引き出したのに、これをつなぐだけになってしまうともったいないですね。
さらにゆるいロブへの対処が苦手と見破られてしまうと、意図的にそのようなボールを打たれて、相手にチャンスボールを与えてしまうことになりがちです。
上級者になるために、ゆるく高いロブを打ち込む方法を習得しましょう!そのためには以下のポイントが大切です。
1.自分が打てる高い打点の範囲を把握する
2.身体を上下動させない
3.バウンド後のボールの軌道を予測する
4.腕をしなやかに使う
さらに解説します!
高い打点からフォアハンドストロークで打ち込む方法!打点を確認
ゆるくて高いロブを打ち返すには、初級者ならばまずしっかり下がって、打ちやすい打点まで落として打つ方法を習得します。
しかし、これだけではかなり後ろに下がらされてしまい、ボールの勢いも落ちてくるので、ストロークで攻め込んでいくことが難しくなります。
そこであまり下がりすぎずに、高い打点から打ち込んでいく方法を習得する必要があります。
ストロークでは、打ったボールがネットを超えなければいけませんので、ネットよりも高い打点で打てれば、本来は強いボールを打ち込みやすいです。
それなのに、中級者にとってなぜ高い打点から打ち込むことは難しいのでしょうか?
一つの要因は、低い打点と高い打点では、スイングする時の身体の使い方が異なること、それから自分が打ち込むことのできる高い打点の範囲を把握できていないことがあります。
ほとんどの人にとって、フォアハンドストロークで打ちやすい打点は、膝から腰の高さ付近でしょう。そこからさらに上の打点は、どこまでしっかり打ち込んでいけるでしょうか?
実際に素振り、球出しなどの打ち込み練習などをして確認してみましょう。
腕を真横に広げてみると、肩の高さでもっとも手のひらが身体から離れます。打点もこれと同じで、肩の高さがもっとも身体から離れ、高さによって身体からの距離感が変わります。
したがって、高い打点で打とうとするならば、高い範囲での打点の位置をしっかり把握しておきましょう。
さらに正しい打点で繰り返し打てるように、高い打点での素振りもしっかりやりましょう!
高い打点から打ち込むには身体を上下動させない
打点が高くなると、打つ時に軽くジャンプして打ちたくなる場合があります。トッププロの動画でも、打つ時に軽くジャンプしているところもよく見かけますし、高い打点ならばジャンプすれば打ちやすくなるような気もします。
しかし、ジャンプするためには、一旦、すこしかがんで力を蓄える必要があり、その時点から打つまでの身体と目線の上下動が案外大きくなり、打ち損じる原因の1つになりやすいです。
またジャンプして打つということは、それなりに体力も消耗しますし、バランスも崩しやすくなります。プロに比べて体力と筋力が劣る一般のテニス愛好家にはデメリットが多いようです。
バックアウトやネットミスの確率を下げ、ある程度自信を持って打ち込めるようになるには、ジャンプしないでバランスを崩さないようにして打つようにしましょう。
打点が高くなってくると、ジャンプしない場合でも身体が伸び上がってしまい、バランスを崩してしまうこともあります。
打点に合わせて適切なスイングをして、バランスを崩さないようにしましょう。
バウンド後のボールの軌道を予測する
ゆるく高いロブを打ち込むには、落下地点とバウンド後のボールの軌道を予測して、素早く移動して自分の打点で打てるようにしなければなりません。
そのためバウンドしてからどのぐらい跳ね上がるなのかにもよりますが、明らかに自分の打点よりも高く跳ね上がりそうならば、ライジングで打つか、あるいは十分に下がって打つしかありません。
かなり下がって打つ場合は、打ち込むことは難しくなります。ライジングで打つこともロブが高すぎる場合は難しく、むしろスマッシュかグランドスマッシュ、ドライブボレーで打つ方が簡単でしょう。
そこまで高く跳ね上がらないで、ストロークの打点で収まりそうであれば、バウンド後のライジングからトップ付近の高さで打てるでしょう。
つまり、そのような打点とタイミングで打てるように、素早く予測して移動する必要があります。
中級者は、ゆるいボールが来ると、それに合わせて動きもスローになってしまうことがあり、しっかり反応して動くことが案外難しいものです。集中して相手の動きとボールのコースを予測しましょう。
腕をしなやかに使う
フォアハンドストロークでは、回転とスピードを両立させた質の高いボールにを打つには、腕をしなやかに使って、ヘッドスピードを上げる必要があります。
フェデラーのフォアハンドストロークの動画をスローモーションで見るとよくわかりますが、テイクバックからスイングを指導する段階では、ラケットヘッドが前の方に向いています。そしてラケットを前に振り出していく段階ではラケットヘッドが遅れて出てきて、インパクトへ向けてラケットヘッドが加速されながら出てきてボールにぶつかります。
このような動きは、適度に腕が脱力できているから可能になる動きで、効率よく質の高いスピン回転のボールを打つためにトッププロが使っている打ち方です。
以上の本記事で解説してきた高いボールを打ち込む方法は、以下のスターテニスアカデミーの動画を参考にさせていただきました。
言葉だけよりも、こちらの動画をご覧頂いた方が理解しやすいので是非ご覧ください。
YouTubeのスターテニスアカデミーチャンネルは、日本でトップレベルの質の高いテニス専門チャンネルです。
この回は、丸山淳一プロが指導してくださっているのですが、みるみるプロではない佐久間Pが上達するところを見ることができ感動です!
スキルの指導だけではなく、練習方法や試合での心構えなど、価値あるアドバイスが多数散りばめられた素晴らしい動画になっています。
これを見たらみんなが丸山プロに指導を受けたくなるでしょう!
攻撃的なリターンの打ち方についてこちらの記事で紹介しています!
コメント