PR

テニスのハーフボレーとローボレーの打ち方!コツを紹介!

テニス上級者の技術

テニスでアプローチショットを打って、前に出て相手がこちらの足元を狙ってボールを打ち返してきた時に、ローボレーまたはハーフボレーで処理するというパターンは基本的なものです。中級以上のレベルならば誰でも練習するのですが、案外苦手としている人が多いです。

全部ローボレーで処理できればまだ良いのですが、相手のボールにスピンが掛かっていたりしてハーフボレーも使わなければならないとすると難易度が上がります。打ち方とコツを紹介します。

*正しい知識を習得することが上達の近道です!テニスマガジンは質の高い情報が連続写真入りで解説されています!


月刊テニスマガジン 2020年 06月号 [雑誌]
Kindle Unlimitedならばバックナンバーも読み放題です!

スポンサーリンク

ハーフボレーとローボレーの打点と面の向きの違い

ハーフボレーとローボレーは、いずれもネットよりも低い位置でボールを打つという点では同じなのですが、ハーフボレーはコート面でワンバウンドして跳ね上がってくるボールを打つのに対し、ローボレーはネットを越えてから落ちてくるボールを打つという点で違いがあります。

そのためローボレーではネットよりも低い打点からボールを上方向に打って、ネットを越えなければいけませんので、インパクトでの面の向きが少し上向きにします。落ちてくるボールなので、面をコート面に垂直にしていると下方向にボールが飛んで、ネットしてしまうからです。

ハーフボレーでは下から跳ね上がってくるボールなので、面を垂直にすれば上方向にボールが飛びますので、ネットを越えさせられます。この時にローボレーのように面を上向きにしていると、ボールが上がり過ぎてしまうので、ハーフボレーでボールが浮きやすい方は一度インパクトでの面の向きを確認して見ると良いでしょう。

ボレーを安定させるためのコツは、同じ打点で面を操作して上向きにしたり、垂直にしたりするのではなく、打点を前後にずらして対応する方が簡単です。

まずローボレーですが、おそらくミドルボレーよりも前で打つことが多いと思います。身体が前に突っ込まないように注意しながら、打点を前にすれば自然と面が少し上を向きますので、ローボレーを打ちやすくなります。

ハーフボレーは、ローボレーに比べると少し後ろの打点で打てば、特に面を操作しようとしなくても面が垂直になるでしょう(*ここではボレーですので、コンチネンタルグリップで握ることを想定しています)。

ハーフボレーでよくあるミスは、ローボレーで打つかそれともハーフボレーで打つのかの判断が遅れ、前に踏み込み過ぎて、打点が後ろ過ぎてしまうことです。このようなミスが多い人は、まずは正しいハーフボレーの打点を確認しましょう。そしてその打点に合わせるようにフットワークを使うことを意識すると修正しやすいです。

スポンサーリンク

ハーフボレーとローボレーのフォームをインプットする

テニスのすべてのショットについて言えることですが、頭の中に正しい(自分がこのように打ちたいという)フォームがインプットされていないと、いくら練習しても正しいフォームを習得できません。場合によっては練習するほど間違ったフォームが身についてしまうことがあります。

インターネットの動画やテニス雑誌の連続写真などを見て、自分が目指す「正しいフォーム」を頭にインプットしましょう。ローボレーについては、低い位置にラケットをセットし、あまり大きくスイングせずにステップ(フットワーク)で合わせ込む打ち方がスタンダードですので、それほど個人差は無いです。

しかし、ハーフボレーの動画や連続写真を見ていると、共通点もありますが、個人差も案外あるような印象を受けます。そのような意味で自分の好みに合うものをお手本にすれば良いと思います。

おすすめなのは、グリップとラケットのセットの位置がローボレーとあまり大きく違わないフォームです。ハーフボレーを打つ状況を考えると、相手がボールを打った瞬間ではまだローボレーになるのかハーフボレーになるのかがわからず、飛んでくるボールのスピードと軌道から短時間で決断し、ローボレーあるいはハーフボレーを打ちます。

ハーフボレー用にグリップチェンジする打ち方では、ボールスピードが速くなるほど、ボレーするポジションが前になるほど対応が難しくなります。またストロークのようにラケットを後ろに引いていると間に合わなくなることが多くなります。

私は中級レベルになった頃は、何となく感覚的にフォアのハーフボレーがそれなりに打てていました。コンチネンタルグリップでフラットの小さなストロークのスイングのように打っていました。しかし、この打ち方が前述のように「正しいフォーム」を頭にインプットしてから習得したものではなかったので、レベルが上ってくると弱点になり、もう一度フォームを練習し直す事になってしまいました。

正しいフォームに比べると、ラケットを後ろに引き過ぎていて、ストローク的な打ち方になっていたため、呼び込み過ぎて打点が後ろになり過ぎたり、フラットドライブ気味のスピードボールが来て、低くバウンドしてくるボールに対応できなかったりすることがよくありました。

ハーフボレーも、ボレーと同様にラケットを後ろに引き過ぎないようにセットし、そこから小さく前に出すようにスイングするように修正しました。むしろスイングで打って飛ばすというよりは、次項で述べるようにステップで合わせ込むように打つだけで十分に飛びます。


スポンサーリンク

ハーフボレーとローボレーはステップで合わせる

テニススクールでレッスンを受け始めた頃、コーチにボレストの相手をしていただいて、必死にストロークを打っていました。初級・中級レベルがベースラインから思いっきりストロークを打っても、コーチは平然とボレーし、スピードを抑えて、それなりに打ちやすいところに打ってくれます。

そんなコーチのボレーの打ち方を見て真似をしようとしたことがありました。その時に間違ったイメージをインプットしてしまったのは、あまり足を使って動かずに、丁寧に面を作ってボレーをするというイメージです。おそらくコーチは、必死に打ち込んで来るストロークのスピードを殺して、ゆるいボレーを打つためにあまり踏み込まずに面だけ作ってボレーしていたようです。

そんなイメージを最初にインプットしてしまったので、上達の妨げになりました。確かにボレストでボレーヤーが前に踏み込んでどんどんネット近くに移動して行ってはいけないのですが、ボレーは足を使って打つものということを最初にインプットした方が良いです。

アプローチショットからのファーストボレーやハーフボレーのように、相手が打ってきたボールに合わせてフットワークを使いボレーすることの方が試合では多く、ボレストのようにボレーヤーめがけて打ってくる方が少ないからです。

またレベルが上って、それなりに良いボレーを打とうとする時も、スイングで威力を出そうとするよりは、ステップを使ってボールの強弱をコントロールする方が対応しやすいからです。

特にファーストボレーをローボレーで処理できる時は、前に出ながら打つことでボレーできる範囲が広がりますし、面をしっかり作ってインパクトすることでコントロールもよくなります。重要なポイントは、踏み込み足の着地とインパクトのタイミングを同じにするのではなく、インパクトしてから着地するようにすると強弱のコントロールもしやすくなるということです。

前に踏み込むことで、ローボレーで処理できる範囲が広がると、ローボレーできないボールも見極めやすくなります。「ローボレーできない」と判断したら、前への踏み込みのステップを小さくして、打点を後ろに下げハーフボレーを打つようにすると打ちやすくなります。

ハーフボレーでは、ボールのバウンドする地点を予測し、そこに合わせこむようにステップすれば面を作るだけで大きくスイングしなくても十分に打てます。

ハーフボレーの打ち方を学べる鈴木貴男氏の動画を以下に紹介します!

まとめ

テニスの中級者で苦手とする人が多いローボレーとハーフボレーの打ち分けとそれぞれの打ち方について紹介しました。ローボレーとハーフボレーが安定すれば、上級者へ一歩近づけます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました