PR

テニスの厚い当たりのスピンを打つ!サーブも厚い当たりで安定する!

テニス上級者の技術

テニススクールの中級レベルの一般プレーヤー向けに、厚い当たりのボールをフォアハンドとバックハンドストローク、サーブで打つことについて解説します。

中級レベルになると、スピンやスライスなど、ボールに意図的に回転をかけるショットを打つようになります。

ある程度打てるようになった時に陥りがちな罠が、ガシャったり、かすれた当たりのボールが増えてしまうことです。

大事な場面でガシャってしまったり、かすれた当たりで勢いが無くなってネットしてしまうと落ち込みますね。これが上達の妨げになることがありますので、一度、厚い当たりのボールを打つことについて考え、試してみることをおすすめします!

*全仏オープンでの錦織圭選手、大坂なおみ選手などの活躍は、WOWOWで見られますね!

スポンサーリンク

厚い当たりのスピンを打つ!中級者は目指すべき!

最近は、YouTubeのスターテニスアカデミー(STA)チャンネルなどで、日本のプロテスプレーヤーがジュニアのトップレベルのプレーヤーに指導するところなどを見ることができて、本当にためになります。

先日も小学生で日本1位と2位の男女の選手にアドバイスしているところをYouTubeで見ました。まだ小学生ですので、これから身長ももっと伸びるのですが、現時点では身体が小さく、パワーもそれほどないはずです。

こちらがその動画です↓

それだけに素早く動いて打点に入り、しっかり構えてスイングしています。社会人になってからテニススクールに通い始めたプレーヤーの場合、仕事が忙しく、あまり練習する時間が無く、体力も落ちてくるため、中途半端な打ち方になってしまうことが多いように感じます。

また前述のYouTubeでも、日本トップレベルの小学生はシングルスでの成績なので、中級レベルの社会人と比べても圧倒的に強いのですが、ダブルス経験はあまりなく、ダブルスでは社会人の中級者が勝ってしまいました。

もちろん、トップレベルの小学生なので、プロがアドバイスすると短期間で習得し、みるみる上達していきますので、ダブルス経験を積めばどんどん強くなるはずです。

ところが一般のアマチュアレベルで試合経験が少ないと、ミスする確率が圧倒的に高いため、質の高いボールを打つよりも、無理せずコースを狙って行く方が試合では強いことが多いです。

そのため「バコバコ強打する若い人が、ダブルス経験豊富なおじさん・おばさんに軽くひねられる」的な話をよく聞きます。

確かに中級レベルでひたすら強打することだけ一生懸命な方も上達が滞りやすいですが、中途半端なスイングでコースだけ狙うような打ち方でも上達が止まりやすいことも事実です。

前述のYouTubeでも、プロがトップレベルの小学生に対して、中途半端な打ち方を勧めることは決してなく、より質の高いボールを打つようにアドバイスしています。それによるサイドアウトなどについては、そもそも狙うコースをもう少しコートの内側にすることで、リスクを下げるようにアトバイスしています。

また質の高い打ち方とは、もちろん全力で打つことではありません。その重要ポイントの1つが厚い当たりで打つことなのです!

厚い当たりで打つことにより、ボールに力が効率よく伝わり、むしろ全力で打たなくても威力のあるボールを打つことができます。

そして冒頭で述べたようにガシャリやかすれた当たりを減らすことができ、そのようなミスを減らすことにつながります。したがって、中級者は厚い当たりを目指すべきでしょう!

スポンサーリンク

テニスの厚い当たりとは?フォアハンドとバックハンドストロークでは?

テニスの当たりの「厚い」「薄い」とは、簡単に言えばスイング方向とラケット面の角度関係のことを表していると考えればよいです。

ガット(ストリングス)が張られているラケット面にボールを当てて打つわけですが、このラケット面に垂直にボールが当たれば、もっともボールに力が伝わります。

ラケット面がコートに垂直な状態で水平方向にスイングすると、もっとも厚い状態でボールを打つことになり、回転も少なく、威力のあるボールが飛びます。

スイング方向が水平のままラケット面を上に向けていくと、ボールにアンダースピン(スライス回転)がかかり始めます。下向きにすると反対にトップスピン回転がかかり始めます。

このようにスイング方向に対してラケット面が傾いていくほどエネルギーが回転をかける方に使われ始め、ボールの勢いが落ちてきます。これが当たりが薄くなるということで、そのようなボールを当たりが薄いボールと言います。

ストロークでスピンをかけるためには、打点に対してラケットが下から入り、上に振り抜くようなスイングにする必要があります。つまり、スイング軌道が基本的には水平ではなく、下から上にスイングする軌道となります。

この場合、スイング軌道に対してラケット面が垂直になる状態がもっとも厚いあたりになるのですが、これではスピン回転がかかりませんし、スピードがあるボールを打つと簡単にバックアウトしてしまいます。

そこで(打点の高さとスイング軌道にもよりますが)、ラケット面がおおよそコート面に垂直でインパクトし、インパクト前後でしっかり下から上へ振り抜くようにすると、厚い当たりになり、回転もしっかりかかります。

どれくらい下から上にスイングするか?どれくらい後ろから前にスイングするか?

どれくらいのスイングスピードにするか?

すこしラケット面を垂直よりは上あるいは下に向けるのか?

などによってボールスピード、回転量、飛距離が変わってくることに加え、相手が打ってきたボールのスピードも関係しますし、バウンド後のライジングで打つのか?トップで打つのか?落ちてきたところを打つのか?などでも変わります。

そしてコートのどの位置からどの方向へ打つのかによって、アウトしないでコートに収まる距離が変わります。

これだけ複数の要因が関係していますので、すべてを適宜調節して狙ったようなボールを打つのは極めて難しい。

特に当たりを薄くしすぎると、再現性が低くなりますので、まずは素振りをして自分のフォームを安定させ、ラケット面をコート面に垂直にし、厚く当てることでボールが安定してきます。

極端に下から上に振らなくても、最近のラケットとガットの性能ならば十分にスピンがかかるはずです。

これを再現性良く打てるようにするためには、しっかりスイングしないといけませんので、結局、打点に素早く入り、振り送れないようにテイクバックとスイングするという基本が重要となります。

しかし、この基本を常に意識して練習するようにすれば、上達できるでしょう。


スポンサーリンク

サーブを厚い当たりで打つ!

サーブも中級ぐらいからスライスサーブやスピンサーブを打つようになるプレーヤーが多いです。回転をかけたサーブを打つようになるとありがちなのが、かすれたような薄い当たりのサーブによるネットミスです。

ファーストが入らないから、スピード落としてセカンドサーブがネットミスになるとかなり落ち込みますよね・・・。もっとも落ち込むフォルトです。

回転をかけるサーブは、ある程度のスイングスピードでインパクトしないとかすれた当たりになりやすく、特にスピードを落として入れに行った時にボールに力が伝わらず、弱すぎるボールになりがちです。

もう少し厚く当てることでスイングスピードによる調節がやりやすくなります。

もちろん、サーブの場合は完全にフラットで打つことはほとんどないため、厚い当たりと言ってもラケット面が傾いています。よくわからない場合は、まず完全にフラットで打ってみて、少しずつラケット面を傾けていくとよいでしょう。

同じようにスイングしても、トスの位置を少し、後ろ(ネットから離れる方向)にすることで、自然と回転がかかるようになります。

厚い当たりのサーブを打てれば、スピードが上がり、回転が十分にかかったボールが打てるようになるでしょう。

またスライスサーブもスピンサーブも、スイング方向とボールを飛ばす方向が異なり、角度が付いていることは理解しておきましょう。

脱力フォアハンドストロークについてこちらの記事で紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました